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症状と治療TREATMENT AND SYMPTOMS

成長期におけるトレーニング

子供の発育・発達については“スキャモンの発育曲線”がよく知られています。成長発育を20歳のレベルを100%として考え、各体組織の発育の特徴を

1)一般型
2)神経系型
3)リンパ系型
4)生殖器系型

の4つのパターンに分けています。一般型には骨格筋や心筋など一般的な臓器がはいります。幼児期に発育したあと学童期には発育は緩やかになります。思春期以降に再び発育のスパートがみられ大人のレベルに達します。脳や末梢神経系の発育がこのパターンになります。リンパ系型は扁桃、リンパ節などのリンパ組織(免疫を担当する)の発達です。学童期にかけて成長し、大人のレベルを超えますが、思春期すぎから大人のレベルに戻ります。学童期に扁桃肥大が多いのもこのためです。男性ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンの分泌も多くなります。

この発育曲線を参考に成長期の子供達の運動は、3つの時期に分けて考えられています。まず、神経系の発育が著しい小学生の時期には「基本的な運動動作の習得」を目標にトレーニングします。つまり、さまざまな運動や競技を体験させ「動きをつくる」ことが大切です。また、この頃はスポーツとの出会いの時期でもあり、気軽に参加でき、楽しく運動できるような配慮が必要となります。

プレゴールデンエイジ 5歳~8歳頃

神経系が著しく発達する時期です。この時期の子どもたちは一見集中力が無いように見えますが、そうではなくとても高い集中力を持ち、常にさまざまな刺激を求めています。多彩な運動や遊びで飽きさず楽しませ、多面的なスポーツの基礎づくりをすることで、後に専門的なスポーツを行った時に覚えるのが早いと言われています。

ゴールデンエイジ 9歳~12歳頃

神経系の発達がほぼ完成に近づき、安定する時期です。新しい運動を何度か見ただけで、すぐにその運動を大まかにこなしてしまうこの時期は世界でも重要視されています。しかし、即座に習得するためにはそれ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成している場合にしかできません。だからこそ、プレゴールデンエイジも大切なのです。

中学生の時期は主に呼吸・循環器系の発育がさかんになります。この時期には「持久力をつけること」を目標にします。つまり有酸素運動を十分に行い「ねばり強くなること」が大切です。この頃には専門種目が決定することが多く、それによりトレーニング内容も変化していきます。

15歳から18歳は生殖器系の発育が著しく性ホルモンによる男女差がはっきりしてきます。特に男性では男性ホルモンによる骨格筋の発育が著しい時期です。また、この頃から女性では貧血などの問題も多くなってきます。この時期には「力強くなること」を目標とし筋力トレーニング等を行います。競技種目もより専門的となり、競技選手を目指す時期でもあります。

発育の追い込み期を迎えます。骨格の急激な成長は新たな技術を習得するには不利な時期となり、今までにできていた技術が一時的にできなくなったりすることもあります。しかしこの時期は、ホルモンの分泌が著しくなり速筋線維の発達を促すことでそれまでに身につけた技術をより速く、より強く発揮することができる時期になります。
以上はあくまでも一般論であり、子供の発育には大きな個人差があることを念頭に置き、個人に適した指導を考えなければなりません。
また、成長期には特有の内科的、整形外科的な疾患があります。痛みや体調不良の訴えがある時には、すみやかに専門医を受診し相談することも重要です。

カテゴリ: │ 2017年8月25日
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